2006年10月20日

ちょっといい話2


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ラッシュ時、早足で歩く人々が交差する新宿の駅構内。
そんな人の波をコーヒーをすすりながらぼんやりと眺めていると、
その人ごみの中に何やらカツカツっと地面をつく音が聞こえた。
ふとその音のするほうを見ると、まだ二十歳にもなっていないであろう青年が、座十市のように杖を突き、人混みの中を進んでいるではないか。普通の人でさえ、ぶつからないのが困難なほどの押し寄せる人混みの中を、目の不自由なその青年は、川に産卵に来たシャケのように逆流していた。私はその青年を見てすぐさま救いの手を差し伸べた。というのはウソで、同情の目で、しかして何の手も差し伸べずどうなることやらと観察していた。彼はめげなかった。ことごとく人にぶつかり、かつ彼の杖は半端なく周囲のあらゆる場所にヒットさせていながらも彼は「ごめんなさい」とも言わず、ただひたすら流れに逆らって前進していた。
なかなかやるじゃないか、あの青年。気付くと私は密かに光を失った目を持つその青年にエールさえ送っていた。ゆけ、そのままドンドン杖をヒットさせまくって進め。
と思っていた矢先である!
青年の進む先に全身黒でコーディネートされた、いわゆるヤクザな方が近づいてくるのが見えた。
ま、まずい!私は瞬間的にそう思った。
隣の部下らしき男と話に夢中のその黒服の男は、間違いなく近づいてくる杖の青年に気付いていない。双方の距離はどんどん縮まっていく。
やばい!さすがにあれは相手が悪い!杖がぶつかったらタダでは済まない。どうかぶつからないで!
今まで応援していた心はすっかり消え、ただひたすらに、どうかぶつからないでコールを送っていた。がそんな私の思いむなしく、杖どころじゃなく青年みずからが特攻隊のごとく真っ向から激突した。
あああああああああああああああああああああ!
「何ぶっかっとんじゃあ、ボケェ!」襟を掴まれ、殴られるビジュアルを想像したのは、おそらく僕だけじゃなく、その光景を見ていた多くの人も同じであろう。だが、その黒服の男は、光を失った青年の顔を見るなり、すぐに事を察し、「おう、ごめんな、大丈夫か。ケガないか?」と優しく語りかけ、その杖と倒れ込んだ青年の身を起してあげた。
忙しい都会の日常の中で、ちょっと感動した瞬間だった。

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posted by なるせゆうせい at 22:53| Comment(3) | TrackBack(0) | ちょっといい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

ちょっと、フフフの話。

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いつもの時間、いつものゴミ捨て場にホームレスのおじさんはノソノソとやってくる。
いつも黒ずんだ顔で、濁った目で、何か生きてるのか死んでるのかわからないようなそのおじさんが、
何だか今日は、いつもの30倍ぐらいに、ホントに嬉しそうな笑顔を見せていた。
何でそんなに今日は笑顔なんだろう。
疑問に思った僕は、ふと彼が眺めている先を見つめたら、
まだ誰にも吸われてない一本のタバコが地面に落ちていた。

今日、たまたま入った喫茶店で、
一人のおじさんがノートやら大量の本やらを広げて、何だかめちゃめちゃ真剣に取り組んでいた。
何をそんなに熱心に勉強してるのかな、とふと彼の周りの置かれた本を見てみたら。
どれもこれもみな競馬の本だった。

当たり前の話かもしれないが、
僕にはわからないところで、
僕にはわからない価値観が転がっている。
その価値観に喜びを感じる全くの赤の他人を見ていたら、
なんだかこっちまで嬉しくなって来て、
なんだかフフフと笑ってしまった。


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posted by なるせゆうせい at 18:02| Comment(1) | TrackBack(0) | ちょっといい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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